エンジニア

業務系出身エンジニアがゲーム開発に携わって思ったこと

投稿日:2021年1月14日 更新日:

HAPPY NEW YEAR!

新年明けましておめでとうございます。
サーバーエンジニアの田口です。

2020年、世間にとって色んなことがあった年でしたね。
私にとっても、2020年はワンプラに転職したということもあり、仕事面でも大きな変化がたくさんありました。

元々私はOMS(オーダーマネジメントシステム)という物流関係のシステム開発をずっと行っており、ゲーム開発はまったくの未経験で入社しました。
今思うと本当よく飛び込んだな?!と思うのですが、それくらい業務系出身のエンジニアにとってゲーム業界は未知だと思います。
なので、今回は業務系出身の私が、ゲーム業界に飛び込んで感じた「ここが違うな」という点を上げていこうと思います。

ゲーム業界に、ひいてはエンターテインメント事業に興味のある業務系エンジニアの皆さんにとって、少しでも「なるほどな」と思っていただければ嬉しいです。

1:そもそも、自分の力を発揮するビジョンが見えない

だって未知の領域だもの・・・。
とくに私の場合、そんなに突出した技術力もないので、「私が戦力になれる日は来るのか?」って思っていました。
結論から言えば大丈夫です。ちゃんと自分の力を発揮できています。

私の仕事であるサーバーエンジニアは、サーバー周りの管理もそうなのですが、
一番イメージしやすい仕事は個人的に「ゲームの中の、バトル完了後に挟まるloadingで呼ばれているAPI」だと思っています。
バトルが完了し、バトル結果はどうだったかを受け取って、報酬を返す。
ユーザーデータに関連する情報について、APIを経由してやり取りしていると言い換えれば、聴き慣れた言葉なので出来そうな気がしませんか?

APIやバッチは業務系でも作っているか、提供されているAPIを使ってさまざまなデータをやり取りしているかと思います。
それを、ゲームに合わせた内容で新しく作成・修正を行っているのがサーバーエンジニアの仕事の1つです。
勿論それだけではありませんが、ゲームというものに対するコミットとしてはこのあたりが一番イメージしやすく、分かりやすいかと思います。
ちなみに、クライアントエンジニアは「ゲームの見える部分」を実装しています。
バトルの結果表示・バトル中の演出等・・・。私が知らないだけでこちらもたくさんのことをやっています。

2:業務系と比べて、スピード感が圧倒的に早い

機能に関して言えば、ゲームなのでどうしても「新しいコンテンツ」を次々生み出さなければいけません。
物流システムの場合、基本的にあるのは「商品の登録、入荷、注文受付、出荷」と一連の流れはおおかた決まっており、それに沿って機能開発や修正をしていくと思います。
ところがゲームの場合は一連の流れというものは業務系のものほど固定化はされておらず、それぞれの機能が独立した集合体のような形で作られていきます。
いくらでもコンテンツを足せるような設計になっている、と言えば聞こえはいいですが、コンテンツが増えるに応じてテーブル数等がどんどん増えていくので管理が非常に大変になってきます。
ですので、途中からチームにジョインすると、「なんかマスターテーブルの数多いな・・・」ってなりますし、修正していると後から「そういえばあの機能も」「この機能も」みたいに、芋づる式にあれこれ出てくることは少なくありません。

こうやって書くととてもネガティブな感じもしますが、裏を返せば「なんだこのテーブルは」となるくらい、2年ほどで新機能をリリースし続けているということになります。
業務系よりもスピード感といった部分では圧倒的にゲーム業界の方が早いですし、それはやはりエンターテインメントという部分において重要視されるものです。
勿論今後、管理をどうしていくかも課題ではありますが、個人的にはそれ以上にこのスピード感を楽しめて、かつコミットできる人にはとても楽しい業界になっているのでは、と思います。

3:作ったものへの評価がダイレクトに届く、という環境が意外とおもしろい

業務系システムの場合、そもそも客層が限られており、評価や修正希望は会社を通してやり取りしていくことが多いと思います。
ゲームの客層は「スマートフォンを所持する全員」になるため、評価は掲示板サイトやSNS、アプリストアに散らばっています。
そのため自分の作ったコンテンツに対して、直球な評価や意見をすぐ見ることができます。
これはよくも悪くも作用しており、自分が満を辞して作った機能がSNSで「使えない」と書かれた時はやはりどうしても悔しいです・・・。
ただそれ以上に、このリアルタイムの意見が届くという環境は非常におもしろいですし、2で説明したスピード感といった部分につながってきます。
たとえばSNSへの投稿でバグが見つかる、チートプレイヤーが検出される、ゲームをどのように遊んでもらっているか発見できる・・・書き出すとキリがありません。

私が業務系システムの開発をしていた時、バグ報告は非常にざっくりした内容のものしかもらえませんでした。
お客様のデータを使うわけにもいかないので、アップロードされたCSVファイルをマスクしてやってみたり、データベースを覗き見したりと、原因判明まで結構な時間を要していました。
この操作が、プレイヤーが投稿してくれたSNSの動画で操作が判明するだけで非常に楽になりますし、ログと合わせて原因の特定を素早い時間で見つけることができます。

4:他チームとの関わりが多く、皆で作っている感がすごい

ゲームといっても色んなチームがいます。そしてそのすべてとエンジニアは関わっていく必要があります。
これがもう本当に大変なのですが、それ以上におもしろいですし楽しく感じています。

業務系システムを開発している時、プラン系のチームとデザイナーは確かにいました。
でもイラストを描くチームはなかったですし、キャラクターのレベルデザインを行うチームもなかったです。
ゲームというだけで関わるチームの数は倍以上、本当に色んな人がいて、色んなチームがいて成り立つのだなと実感させられます。
その分連携が非常に重要で、難しいところでもありますが・・・個人的にすごいやりがいを感じています。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
少しでも皆さんの転職活動に貢献できれば幸いです。
興味が沸いたらいつでもお話を聞きに来てくださいね。
それでは!本年もよろしくお願い致します。

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