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社内AIワンプラハッカソンレポート!!

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はじめに

こんにちは、ユニバーサルゲーム事業部でサーバーエンジニアをしているコスキです。

2023年6月3日に、今年最初のワンプラハッカソンが行われました!
前回が2022年11月なので、約半年ぶりの開催です。(前回のハッカソンのレポートはこちらをご参照ください)

ワンプラハッカソンは、有志が集まって行っている業務外イベントです。
普段業務で扱っている以外の分野でも、各々が個人的に興味あることにトライするなど、純粋に技術を楽しむ場となっています。
これまではテーマを自由にして行ってきましたが、今回は「AI」というテーマを設けて開催しました。

今回は当日の様子や、前回からの変更点や取り組み、今後の課題についてレポートしていきます。

前回までと変えたことや今回の工夫点

テーマをAIに焦点をあてる

今までのワンプラハッカソンでは、「テーマを自由にすれば参加のハードルが下がって参加者が増えてくれるのでは?」という考えから、特定のテーマを決めずに開催してきました。
しかし今回は「AI」をテーマにして開催しています。
理由としては、

  • 世の中的にAIが話題になっているので興味を持ってくれる人が多いのではないか?エンジニア以外の人も参加してくれるのではないか?
  • 社内のAI活用委員会の人たちと協力して、気軽にAIに触れる機会や環境を提供できないか?

というのがありました。

募集時の反応や参加状況にも大きな違いが出ました。
これまでの参加人数は10名前後でしたが、今回は倍以上の参加人数になりました。
また、これまでの参加者のほとんどがエンジニアだったのに対し、今回の参加者はエンジニアだけでなくデザイナーやプランナーも参加表明をしてくれました。
さらに、自発的にチームを組んで1つの作品を作ったりと、これまでのワンプラハッカソンにはなかったことが生まれていました。
予想以上の参加状況になっており、ハッカソン運営委員としては嬉しく感じました。

事前にアイデアソンを開催

これまでになかった取り組みとして、ハッカソン開催より前にアイデアソンを行いました。
きっかけとしては「アウトカム/ゴールドリブンを目線にAI活用を推進したい。業務のどのあたりのどのようなことに適用可能かの『アイデアソン』が重要とも思っている。そのためにも、今回のハッカソンは事前に、アイデアソンをやるのがよさそう。」という考えが運営委員の中から上がってきたからです。

パワーポイントに「使うAIツール」や「やること・概要」を参加者が記載して、雑談ベースで意見を出し合う形で開催しました。
パワーポイントにまとめることで参加者の考えもまとまり、他の人の意見を参考にできて、ハッカソン前に自分の考えややることが発展するいい機会になったと思います。

イベントの流れや当日の様子

今回はオフラインとオンラインを繋げるためのツールとしてoViceというサービスを使用しました。
oViceは普段から社内のコミュニケーションツールとして使っています。
今回は参加者が多く、前回までに使っていたGatherの人数制限に当たりそうだったので、普段から使い慣れたoViceを使いました。

スケジュール

今回の予定スケジュールは以下の通りです。

  • 10:00 〜 オリエンテーション
  • 10:15 〜 制作開始
  • 18:00 〜 成果物のプレゼンタイム
  • 19:00 〜 投票・表彰・クロージング
  • 19:30 〜 懇親会

テーマや内容の紹介

テーマは一部抜粋になります。
AIツールを使って試したりイラスト・小説・ゲームを作成したりする人から、コンセプトアートやサーバー性能など業務に利用できるか検証する人まで、ほんとにいろいろな方法でAIに触れている事が印象的でした。

  • AIと一緒にゲームコンセプトアートを作ってみよう
  • サーバーの性能的な問題点をChatGPTで検出できないか試してみる
  • AIでVtuberを作ってみる
  • UnityからStableDiffusion呼び出す
  • 「あした晴れる物語 - 追憶の光と約束の再会 -」(ノベルゲーム作成)
  • わしも今日からキャラクターデザイナー?
  • AIで競馬を予想してみよう
  • AIアニメgifを作ってみる
  • 画像生成AIで遊び倒す
  • etc…

サーバーの性能的な問題点をChatGPTで検出しようとした発表では「実務でも使えるのでは?」という意見が出ていたり、ノベルゲーム作成ではちゃんと立ち絵やスチルや文章表示などのゲームとしての要素ができていたりしたのも印象的でした。

参加者の感想や社内での変化

ワンプラハッカソンの開催後にアンケートを取ってみたのですが、「満足度」「有意義なものになりましたか?」「他の人にハッカソン参加を勧めたいですか?」というアンケート内容に対して、どれも10点満点中8点以上しかなく、前回よりもアンケートの点数は高いものとなっていました。

また、社内勉強会として画像生成AIの知見を共有する勉強会があるのですが、盛り上がり具合もハッカソン後は大きくなっていたように感じられます。
普段のMTGでも参加したデザイナーさんやプランナーさんが、ハッカソンでの取り組みや知識を引用して、会話を進めることが増えたそうです。
AIに対する基礎的な理解とか、エンジニア以外での別職種の数人の方でもやれることの理解度や、使う上での課題を知ってもらえたのは大きいと思っています。

今後の課題

アイデアソンについて

アイデアソンを開催すること自体は良かったのですが、進め方のフォーマットに課題があったという声がありました。
今回は、パワーポイントを使った雑談ベースでいろいろなアイデアが気軽に出るような進め方をしていました。
しかし、司会進行をしてくれた運営委員からは、以下のようなフレームワークにすればよかったという反省が出ていました。

  • 制限時間内で、各自アイデアシートにペラ一を集中して書いてもらう
  • 最後に発表して、誰のアイデアが一番よかったか投票

雑談ベースでいろいろなアイデアを出してアイデアの量に重きをおいていたけど、次からは各自集中してアイデアの質に重きをおいていきたいと感じました。

リモートメインの良し悪し

前回までは東京オフィスと名古屋オフィスというオフラインの会場に集まり、東京・名古屋をリモート会議のツールでつなぐ、という開催形式でした。
しかし、今回はそれぞれの家からリモート参加もでき、オフィスに集まることもできるという、リモートメインの開催形式で行いました。
リモートメインにしたことで参加ハードルが下がり参加者が多くなったという利点があったと感じています。
しかし、コミュニケーションの面ではオフライン開催の方が活発でした。
オフラインでは雑談とかご飯の時とかで気軽に話すことができましたが、リモートでは相手の様子が見えないので話しかけるにも気を使って話しかけにくいのでは?というデメリットがありそうです。

人数がいつもより非常に多かったことの弊害

今回は今までよりも非常に多くの参加がありました。そのため、いくつかの課題も見えてきました。
例えば、StableDiffusionの実行環境を用意していたのですが、アクセスが多かったためツールが落ちてしまい、参加者で使っている・使おうとしている人たちに迷惑をかけてしまいました。
また、人数が多いことで成果物のプレゼンタイムが予想以上に時間がかかり、終了時間が遅れてしまいました。そのため、懇親会の開始時間が遅れ、懇親会に参加すること自体のハードルも上がってしまったのでは?と課題に感じています。

まとめ

以上、ワンプラハッカソンレポートでした。
世の中的に話題になっているAIをテーマにしたことで参加者が増えて嬉しい限りでした。
また、ツールや環境の準備やアイディアソンなど、これまでになかった取り組みも始めて、ハッカソン運営委員としても成長しているのではないかと感じています。
見えてきた課題もあるんで、次回以降も一つ一つ改善していき、より参加しやすく、楽しいイベントにしていきたいと思います!

それでは、次回をお楽しみに!

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