こんにちは。名古屋スタジオでアプリエンジニアをしています村上と申します。
今回は今年の7月に無料で利用できるようになりましたBoltと自作のスクリプト両方を使う際のやり方について紹介をします。
はじめに
実行環境
・Unity 2019.2.17f1
・Bolt 1.4.11
使用するプログラム
今回は説明のために下記のプログラムを使って説明を行います。
using UnityEngine;
public class Player : MonoBehaviour
{
public void Hello ()
{
Debug.Log(“Hello!!!“);
}
}
セットアップ
Bolt上で自作のスクリプトを使用するにはUnitOptionsを更新する必要があるようです。
新しくスクリプトを作った時やメソッドを作った際にアップデートを手動で行わないとMonoScriptの検索候補しか表示されず、作成したメソッドが表示されないようです。
Boltの初回セットアップがまだお済みでない方はUnity公式側のマニュアルに従ってセットアップすることができます。
すでに初回セットアップが完了していましたら
Tools>Bolt>Update Unit Options
からアップデートすることができます。
Setup Wizardからでも更新することはできますが、おおよそ30秒ほどかかってしまいますのでUpdate Unit Options
から更新するようにしましょう。
初めてBoltを触った際に自作のスクリプトが検索にヒットせず、Bolt上で自作スクリプトを使った開発ができずに困っていました...
たまたまSetup Wizardをすることで自作スクリプトが使えるようになることを見つけましたが、それでも毎度30秒ほどかかってしまうのは非効率でした。その後色々調べてみたところ、Update Unit Options からの更新が一番速く更新ができるようなのでこちらを使うようにしましょう。
Macroに導入
アップデートが完了しましたら、自作のスクリプトを入れたいMacroのグラフを開きましょう。
あとはProjectに置いてある使用予定のスクリプトをドラック&ドロップするか、検索で探しましょう。
今回はサンプルとしてPlayer.Hello()
を検索しています。
線をつなげる作業が完了しましたら実行してみましょう!
コンソールから 「Hello!!!」 と返事があれば成功です!
補足
メソッド作成後にUpdate Unit Optionsを一度行えば、メソッドの内部処理を変えてもアップデートし直す必要はありません。
リネームや新たにメソッドを作った際はアップデートし直さないと検索候補から現れることは無いようです。
最後に
BoltのMacro上で使用していたりしているVariablesをスクリプト側で参照することができたり、CustomEventをスクリプト上で定義することができるようです。
より詳しいことについては下記のUnity公式マニュアルを参照すると良いかもしれません。
Visual Scripting with Bolt | Bolt Visual Scripting | 1.4.12
Boltを使って全てのプログラムを書くことは可能だとは思います。ですが、場合によっては自作スクリプトを使う方がよりシンプルに実装できる場合があると思います。ビジュアルスクリプトとコーディングの両方の良い点を生かして円滑な開発に挑戦してみてください!
それでは、良いゲーム開発ライフを!