はじめまして、エンジニアブログを担当する戸田です。
今回は、iOSアプリの開発を行う上で、開発メンバーにテストをしてもらったり、リリース前のアプリをクライアント及び関係者に確認をしてもうために利用されている、「TestFlight」サービスの機能の1つであるUpload APIを紹介します。
Upload API
iOSアプリのファイルをTestFlightにアップロードするためのAPIになります。通常はブラウザを利用しTestFlightのサイトにてファイルのアップロードしますが、Upload APIを利用することで、指定フォーマットのコマンド実行をすることにより、ファイルのアップロード及び配布のメール通知を行うことが出来ます。これにより、ブラウザを利用するよりも手早く行なえます。
それでは、コマンドの実行方法を説明したいと思います
準備するもの
- Ad-Hoc用のIPAファイル
- dSYMファイル(Zipで圧縮が必要)
- APIトークン
- チームトークン
- 配布対象者リスト
- IPAファイルを配布するメールの本文
1.及び2.はXcodeでビルドすることにより作成することが出来るため、今回は割愛させていただきます。 3〜5.は、TestFlightサイトの以下の場所から取得及び作成します。
APIトークンの取得
TestFlightサイトにログインをして、右上のアイコン→「Account Settings」→「Upload API」の順番に選択し「Upload API Token」から取得します。
チームトークンの取得
TestFlightサイトにログインをして、右上の任意のチーム名→「Edit Info」の順番に選択し「Team Token」から取得します。
配布対象者リストの作成
- TestFlightサイトにログインをして、「People」を選択します。
- 「+Add Distribution List」を選択します。
- 「List Name」に任意の名前を入力します。
- 「Teammates」リストに登録したユーザーを選択します。
- 「Save」を選択します。
コマンドの実行
以下のコマンドを実行することで、TestFlightへファイルのアップロードと配布対象者リストに設定したユーザーに、メールで通知をすることが出来ます。
curl http://tehstflightapp.com/api/builds.json -F file={IPAファイルのパス} -F dsym={dSYMファイルのパス} -F api_token={APIトークン} -F team_token={チームトークン} -F notes={IPAファイルの配布通知メールの本文} -F notify={メール通知の有無(true/false)} -F distribution_lists={配布対象者リスト名}
この方法により配布作業が手早く出来ると思います。