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社内リモートハッカソンレポート!!

投稿日:2025年9月18日 更新日:

はじめに

こんにちは。ユニバーサルゲーム事業部でアプリエンジニアをしております山下と申します。

2025年6月に2年半ぶりに社内ハッカソンを開催しました!(前回開催された社内ハッカソンのレポートはこちらをご参照ください)

ワンプラでのハッカソンは、有志が集まって開催される業務外イベントです。参加者はそれぞれ技術的に興味があることや、やってみたいことをテーマに掲げ、限られた時間の中で制作と発表を行います。

今回はハッカソンの参加のハードルを下げることを目的に実施した工夫について、実際に参加して感じたこと、そして良かった点と反省点をレポートします。

参加のハードルを下げる工夫の試みについて

これまでハッカソンは参加希望者の休日の予定を聞き、その中で参加者が最も多くなる日を1日確保して開催する形式でした。

しかし、休日を丸1日使うという点がどうしても参加への敷居を高くしてしまっているという課題感がありました。

そこで今回は、少しでも参加しやすくなるように以下の形式でハッカソンを実施しました。

  • ハッカソンの開会式と発表会の日時のみを事前に決定する。
  • 制作期間は、開会式終了後から発表会の開始までとする。

こうすることで参加者は各々の都合の良い時間に制作を進められるようになり、1日まとまった時間を確保するのが難しい方にとっても参加しやすくなるのではと考えました。

さらに最終的に発表会までに成果物を用意できれば良いため、当日の飛び入り参加も可能になり、それも参加のハードルを下げてくれるのではという狙いもありました。

期間は土日を挟んだ約1週間としました。
業務前や業務後に少し進めるもよし、平日は忙しいのであれば土日にまとめて進めるもよしと、制作の自由度を上げつつも間延びしない期間としてこの長さに設定しました。

イベントの流れ・様子

今回はオンラインのみでの開催だったため、そのためのコミュニケーションツールとしてoViceというサービスを使用しました。

oViceは弊社で採用されているバーチャルオフィスサービスで、作成されたアバターで近づいてマイクをONにすればコミュニケーションが取れ、画面の共有等も簡単な操作で行えます。
また、oViceでは自由にオブジェクトを配置することもできます。その機能を使い、ハッカソン期間中はGeminiで作成した下記のロゴを配置しておりました。

当日は下記の流れで行われました。

  1. オリエンテーション (2025/06/04 19:00 ~ )
  2. 制作期間 (~ 2025/06/11 19:00)
  3. 成果物発表会 (2025/06/11 19:00 ~ )
  4. クロージング

冒頭のオリエンテーションでは、本ハッカソンの趣旨説明に続き、参加者一人ひとりから開発テーマと意気込みを発表していただきました。

最終日の成果物発表会では、各参加者による成果物についてのLTが行われました。
全ての発表終了後には参加者全員による投票を実施し、票が多かった成果物には表彰を行いました。

テーマ一覧

今回のテーマは「業務中はなかなか手を出せなかったが、やってみたかったこと」としました。
久しぶりの開催だったこともあって自由度は高めに設定しました。

以下にテーマの一部を抜粋します。最近のAIの流行を反映して、AI関連のテーマが多めでした!

  • AIでアニメを作ってみたら想像以上にすごかった話
  • AIと仲良くなる
  • MCPの環境整備からアート制作ワークフローの一助へ
  • WebAssemblyのKubernetesクラスタを作った
  • Unityのレンダリング関係の検証
  • AIとSlackAPIを活用しての業務改善

前回と比較して

良かったこと

今回はこれまでと開催形式を大きく変更しましたが、良い結果に繋がったのではと考えております。

まず開催期間を約1週間に設定したことで、参加のハードルを下げられたと感じています。
発表会までに成果物が間に合えば良いため、事前の参加表明がなくても当日の状況を見て飛び入りで参加することが可能になりました。

また、「平日の業務後に少しだけ進める」「週末に集中して取り組む」など、参加者一人ひとりが自分のスケジュールに合わせて柔軟に作業時間を確保できるようになったのも大きなメリットでした。

さらに制作期間が複数日にわたったことで、結果的に1日開催の時よりも規模の大きな成果物や、より深く検証されたアウトプットが出てきたことも嬉しい驚きでした。
じっくりと時間をかけて取り組めたからこその成果だと感じています。

今回の反省点

新しい形式のハッカソンでしたが、以下の点が反省点として挙がりました。

オンラインのみの場合のコミュニケーションの取り方

以前までは東京オフィス、名古屋オフィス、そしてリモートの3拠点から参加する形式でしたが、今回は開催形式の都合上全員がリモートでの参加となりました。

弊社は名古屋と東京にオフィスが分かれているため、全員が一箇所に集まって実施するのは難しく、以前からリモート参加を可能にすることで参加のしやすさを目指していました。

今回はそれに加えてオンラインでのコミュニケーションの活性化を狙い、oViceでハッカソン用のスペースを用意してみましたが、あまり機能しませんでした。

リモートはオフラインに比べて相手の様子が見えにくく、気軽なコミュニケーションが取りづらいため、ハッカソン用のスペースを用意するだけでなく、他にコミュケーション活性化のための工夫が必要だと思いました。

次はその工夫を増やしたり別の案を考えて試したいです。

テーマの範囲が広すぎたこと

今回は久しぶりの開催ということもあってテーマをあまり絞りませんでした。
結果的に現在注目を集めているAI関連(MCP、Geminiなど)の成果物が多かったのですが、一方でテーマが広すぎたために「何を作れば良いか決めにくい」と感じた方もいらっしゃったようです。

ある程度の自由度は保ちつつも何か一つ明確な大枠のテーマを設定する方が参加者も取り組みやすくなると思います。次の開催ではその形式を試してみたいです。

まとめ

以上が今回のハッカソンのレポートになります。
前回までとは違う形式での開催となり、非常に有意義な時間だったと思います。

今回のハッカソンは、フルリモートでの勤務を推奨し、社員の自主性を尊重する当社の文化だからこそ実現できたものです。業務から離れても自分の興味のある分野や新しい技術に対して自律的に学び続ける姿勢は、私たちの開発にも活かされています。今後も定期的に開催を継続してこの文化を大切にしていきたいと思います。

これからも一つ一つ改善を重ね、より参加しやすく、より有意義なイベントを目指していきます!

それでは、次回をお楽しみに!

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