アートディレクターの榊原です。
デザイナーっぽい内容を書きたいなと思いつつ・・・敢えてデザイナーサイドのタスク管理ツールについて取り挙げたいと思います。
今までのタスク管理ツール
私のチームのデザインタスクは主にUI,エフェクト,バナー,イラスト指示書,イラスト等がありますが、そのタスク管理は今までGoogle スプレッドシートを使っていました。
求める要件を満たすようにスプレッドシートをカスタマイズし、タスク管理ツール化したイメージです。
求める要件とは下記のような点です。
- 進捗を管理できる
- タスクのスケジュールを把握できる
(開始日、終了日、納期をそれぞれ設定できガントチャートで見れる) - メンバーの負荷を把握できる
要件は満たせていますがいまいち使いづらいです。
問題点としては主に下記のような点でしょうか。
- 編集しづらい
- 直近のタスクを把握しづらい
Trelloの導入
チケットベースのタスク管理ツールにシフトしたいと考えていたところ、一人のデザイナーの方からTrelloを使いたいと提案がありました。
Trelloは簡単に言うとアジャイル開発で使われるようなカンバン方式のタスク管理ツールです。(https://trello.com/)
求める要件を満たさない部分もありますが、バナーやイラスト指示書のタスク管理なら向いていそう・・・ということで導入してみました。
※Trelloの使い方は様々なサイトで既に紹介されているので割愛します
Trelloの良い点
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タスクの状況が一目でわかる
- 編集が簡単
この2点がバナーやイラスト指示書のタスク管理には非常に有効でした。最もほしい情報がTrelloを開くだけで手に入り、頻繁に変わるタスクのステータスをドラッグ&ドロップで手軽に変えられるのがとても便利。
Trello導入後の効果
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タスク管理工数が減少
動作はサクサクですしタスク登録も手軽です。タスク管理がかなり楽になりました。 - タスクの作業漏れが減少
Trelloのインターフェースはタスク達の全体像を視覚的に分かり易く把握できます。これによって、このタスクこの日までだった!等の漏れがなくなりました。 - 作業者がタスク管理をしてくれる
編集が直感的なので作業者が積極的にTrelloを更新してくれます。
個人的には3つ目が一番良かったかなと感じます。「タスク管理ツール」はデザイナーにとってけっこう敷居が高い場合が多いんじゃないでしょうか?エンジニアさんが主にバリバリ使っているイメージです(※個人的なイメージです)。タスク管理をデザイナーメンバーそれぞれが行えるというのは、思いの外メリットが大きいと思います。
Trelloの問題点
Trelloでのタスク管理には下記のような問題点も感じました。
- メンバーの負荷を把握しづらい※拡張機能で見積り工数をつけられるようにはできるようです。
メンバーの負荷は把握できないので、現状は負荷管理をTrelloのタスク管理とは別に行っています。キャパシティ内に収まるような納期でTrelloにタスクを追加していき、納期内に終わるのであれば進め方は作業者におまかせするという形です。 - 大量/長期のタスクの管理には不向き
キャラクターイラストのように作業期間が1ヶ月以上で、同時に100件以上も登録されいる状態になるようなタスクの管理にはTrelloは不向きかなと感じます。タスクのリストが全然画面内に収まらなくなるので、「タスクの状況が一目でわかる」というTrelloの良い点が潰されてしまいます。
※Trelloの使用期間はまだ浅く、今の所で自分が感じている課題なのでまだまだ改善の余地はあると考えています
まとめ
1週間や2週間と短いスパンで同じようなタスクが繰り返し発生する運営フェーズのデザインタスク管理では、Trelloは非常に活躍してくれると感じました。同じようにタスク管理で課題を感じている方は試してみてはいかがでしょうか。
ただTrelloで管理するには向いていないタスクもありますので、適材適所に使い分けが必要だと感じます。ざっくり分けると運営フェーズはTrello、開発フェーズは他のチケットベースツールが向いている印象です。