こんにちは。名古屋スタジオでエンジニアのマネージャーをしている桐島です。
「釣り人にとっては、魚が釣り針を見えているかどうかは重要ではなく、魚が釣り針を危険なモノと認識しているかどうかが重要」という話を聞いて目から鱗の釣り好き人間です。
個人OKR
マネージャーの仕事は「Getting things done through others」であり、
「自身で為す」のではなく「他者によって物事が為される」状態を作ることが役割です。
「他者」は必ずしもエンジニアだけを指しませんが、エンジニア一人ひとり及び開発チームがより大きく活躍できる状態を作ることが重要な任務です。
その任務遂行のための手段の1つとして、一人ひとりの四半期単位での目標設定(個人OKR)があります。
個人OKR設定の前準備
個人OKR設定の前準備として、日々の仕事/1on1での対話を通して一人ひとりと以下を積み重ねていくことが重要だと考えています。
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価値観・モチベーションの理解
- 働きやすい仕事環境、携わりたい仕事内容への理解
- 目標のストレッチレベル、目標の達成支援方法の選択に必要
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認識の統一
- これまでのキャリア、成果、プロセス等に対する認識統一
- 共通言語を持つ(上記内容の言語化、抽象化)
- 今後の期待値の認識合わせのために日々の認識合わせが必要
上記に関しては、日々の業務とは別に以下の様なプラクティスを実施することもありました。
- ムービングモチベーターズ
- ドラッカー風エクササイズ
個人OKRの設定
個人OKRの設定は試行錯誤しながら行なっている状況ではありますが、以下を満たすことで有効に機能するのではと考えています。
- 適切なストレッチレベルである
- モチベーションに沿っている(OKRに使用する文言含めて)
- 達成のために必要な支援を受けることができる
- プロダクト/プロジェクトへの貢献内容が明確である
- 具体的なアクションプランを計画できる
最後に
個人OKRの設定プロセスを経て「次の四半期で集中すべきことが明確になった!」 「この四半期の自身の成長を認識できた!」 といった声を聞くことができ、徐々に設定の成功パターンを掴みつつあるかなと思っています。
より良い個人OKR設定とその設定プロセスの改善のためには、一人ひとりとの認識統一/理解に加え、自社にとって価値のある行動とは何かについての自身の主観を磨き続けることも重要です。
冒頭の釣り針の話と同様に、目的達成のために真にフォーカスすべきことは何かについてアンテナを張り学び考え続けること、そして変化し続ける自分自身を信頼することが大切だと考えています。
以上、マネージャー視点で見た個人OKRについて書いてみました。
マネジメント及び個人目標設定に関わる方の参考になれば幸いです。