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Instant Previewを使ってDaydream対応アプリを効率よく開発する方法

投稿日:2017年8月28日 更新日:

R&D事業部の近藤です
5月のGoogle I/OでDaydreamについての発表がありました。
その中で紹介されていたInstant Previewというデバッグに便利なツールを使ってみたので、今回はそれがどんなものか紹介します。

何ができるツール?

Unity editorで実行すれば、USBで接続したAndroid端末で即実行できるのでデバッグが超便利。
ビルドしてアプリに転送しなくても良いのでトライ&エラーがやりやすくなります。

事前準備

Gooleのドキュメントを参考に、Google VR SDK for UnityをダウンロードしてUnity上でDaydreamが使えるようにしましょう。

[ドキュメント]
・SDKのダウンロード
https://developers.google.com/vr/unity/get-started

・UnityでDaydreamのコントローラを使えるようにする方法
https://developers.google.com/vr/unity/controller-support

端末に専用のアプリをインストールする

Instant Previewを利用するには端末側にも専用のアプリをインストールします。
USBケーブルでPCに端末を接続し、ターミナルで下記のコマンドでインストールします。
「adb install -r InstantPreview.apk」
※事前にadbのパスを通しておきましょう

InstantPreviewのUnityパッケージの入手

Githubからパッケージをダウンロードできます
https://github.com/googlevr/gvr-instant-preview

利用しているGoogle VR SDKのバージョンによって異なるパッケージが用意されています。
ここでは最新版のSDKを利用しているので「InstantPreviewForGVRUnitySDKv1.50.0.unitypackage」を使用します。

「InstantPreview」フォルダの中に「GvrInstantPreviewMain」というプレハブがインポートされます。
これをHierarchyの一番上の階層に配置します。

これでInstant Previewの準備完了です。

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実行

Instant Previewのアプリをインストールした端末とPCを接続し、Unityの実行ボタンを押しましょう。
2つのモードの選択を求められますので、「Full VR Preview mode」を選択します。
すると、Unity上の画面が端末に反映され、端末の動きに応じて画面がぐるぐる動くようになります。
ビルドの時間を待つ必要が無いのでこれでトライ&エラーがやりやすくなりますね。
ただし、FPSは遅いので、パフォーマンスの確認は実際にアプリにインストールして確認する必要があります。
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2つのモード

「Full VR Preview mode」
端末の向きに合わせてカメラも動きます。
これで端末に画面を表示しながらエディター側で調整作業をすることができます。
上の動画ではこのモードで実行しています。

「Controller-only」
名前の通り、コントローラーのみがエディター上で使えるようになります。
カメラの向きは動かすことができません。

Daydreamのこれから

Google I/OでInstant Preview以外にもいくつかのツール類が発表されており、GoogleがVRコンテンツの開発をしやすくなるように力を入れていることがうかがえます。
これから開発者向けのツールも、Daydream対応端末も増えてくると思います。
Daydreamはまだ日本国内では発売していませんが、いつか発売されることを期待して待っていたいですね。

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