今回のエンジニアブログを担当する山下です。
最近はGitHub製テキストエディタのAtomを使っての開発が中心になっています。
Atomの特徴はなんといってもパッケージによる拡張で、
世界中のデベロッパが様々なパッケージをGitHub経由で公開しています。
カスタマイズ性の高いツールはやはりいいものですね。
そこで今回はUnity(C#)でのゲーム開発でもこのAtomを使ってみたいと思います。
MacユーザはUnityにビルドインされているMonoDevelopや、Xamarin Studioを使っている人が
多くいるように思いますが、第三の選択肢となれば幸いです。
インストール
まずAtomがインストールされていなければダウンロードしておいてください。
https://atom.io/
続いてomnisharp-atomパッケージをインストールします。
omnisharp-atomはMonoを利用してインテリセンス(コード補完)機能を提供するパッケージです。
まずはHomebrewでMonoをインストールします。
ターミナルを開き、以下のコマンドを入力してください。
brew install mono
完了したらAtomにomnisharp-atomパッケージをインストールします。
Atomのパッケージインストールはターミナルからapmコマンドを入力することで可能です。
apm install omnisharp-atom
GUIから行う場合はAtomを開き、メニューバーの Atom > Preferences... と辿り、
Installより『omnisharp-atom』をインストールしてください。
続いてUnityを開き、メニューバーの Unity > Preferences... と辿り、Unity Preferencesを開きます。
『External Tools』の『External Script Editor』をクリックし、候補から『Browse...』を選択します。
アプリケーションを選択する画面が出るので、Atom.appを選択してください。
これで環境設定は完了です。
AtomでUnityプロジェクトを開く
Atomのメニューバーを File > Open... と辿り、Unityプロジェクトのフォルダ内の.slnファイルがあるフォルダを選択します。
ファイルツリーよりスクリプト(.cs)ファイルを開いてみましょう。
C#ファイルのシンタックスハイライトはもちろんのこと、omnisharp-atomの力でコード補完や文法エラーの検知も問題ありません。
omnisharp-atomの設定
omnisharp-atomの挙動は設定で変更が可能です。
Code Lens(参照の数を表示)や、Enhnced Highlighting(より強力なシンタックスハイライト)等のオプションが選択可能です。
あまり多くの機能を有効にするとAtomの動作が重くなってきますので、お好みに合わせて設定してみてください。