今回のエンジニアブログを担当します山下です。
アプリ開発をしていく上で、中には単純なファイル操作などの退屈な作業もあると思います。
今回はOS Xに搭載されているAutomatorというツールを使ってワークフローを作り、
簡単にこれらの操作を自動化してみようと思います。
Automator
Automatorはファイルやアプリケーションなどの操作をワークフローという形で作成して実行するためのツールです。
あらかじめOS Xの様々なアクションが用意されており、
パズルのピースをドラッグ&ドロップで組み合わせていくように簡単にワークフローを作成できます。
ワークフローの作り方は直感的で、プログラミングの知識は全く必要としないため、
デザイナーなどノンプログラマな方でも使うことが出来ます。
ファイルのリネームを行うワークフローの作成
まず複数ファイルをリネームするワークフローを作成してみます。
LaunchpadからAutomatorを開き、新規書類を選択します。
フローの種類を選択する画面では左上の「ワークフロー」を選択してください。
Automatorのメイン画面では、左側のライブラリにアクションが並び、右側にアクションを並べていくワークフロー領域があります。
まずはライブラリの『ファイルとフォルダ』より『Finder 項目を検索』を選び、ワークフロー領域へドラッグ&ドロップします。
これでワークフローにアクションが追加されます。
このアクションは指定したフォルダ以下のファイルを検索します。
Finder同様、ファイル名やサイズなど条件で絞り込むための機能もあります。
追加したらこれを実行してみましょう。結果の欄に条件に当てはまるファイル一覧が表示されます。
同様に『Finder 項目を並べ替える』、『Finder 項目の名前を変更』を以下のように並べます。
アクションを並べると、各アクションの処理の結果は下のアクションへ受け渡されていきます。
『Finder 項目の名前を変更』を追加する際には以下のようなメッセージが表示されますが、
オリジナルのファイルを変更しても良ければ『追加』を、ファイルのコピーを作る場合は『追加しない』を選択します。
『追加』を選択した場合は『Finder 項目をコピー』というアクションが間に挟まります。
『Finder 項目の名前を変更』では「連番付きの名前にする」を選択し、 新しい名前に「image」を、すべての番号を2桁にするよう設定します。
すると出力されるファイルは例に表示されているとおり、 image-01.png、image-02.png、image-03.png、…というようになります。
出来たら実行しましょう。ファイルが連番付きの名前にリネームされると思います。
画像の加工
もう一つ、画像の加工を行うワークフローを作ってみましょう。
今度は特定のフォルダに画像ファイルを置いたとき、それを正方形に切り取りPNGファイルとして保存するワークフローを作ります。
まず新規のワークフローを作成しましょう。
次はフォルダアクションのワークフローを作ります。これは特定のフォルダにファイルが置かれたとき、
置かれたファイルに対してアクションを行うためのものです。
作成したらワークフロー領域上部で監視するフォルダを設定しておきます。
続いて、次のようにアクションを並べていきます。
- ファイルとフォルダ: Finder 項目をコピー (保存先は任意のフォルダ)
- 写真: イメージを切り取る (切り取る前のサイズ調整は短辺に合わせる)
- 写真: イメージのタイプを変更 (変更後のタイプはPNG)
できたらワークフローを保存してください。
この時点でフォルダとワークフローが紐付けられており、最初に指定したフォルダに画像ファイルを置くと
加工されたファイルが自動的に作られるようになります。
いかがでしたでしょうか。
工夫次第で様々なワークフローが作成できるため、試してみてください。