こんにちは、今回のブログ担当の近藤(英)です。
ここ数年、VR(Virtual Reality)という言葉が何やら騒がれていますが、皆さんも何度も耳にされ、既にその世界を体感された方もいるかと思います。
特に今年(2016)はVR元年とも言われ、某国民的アニメのオープニングにも登場する程、その認知度も増しています。
それに伴うようにして、様々な開発手法が提供されるようになってきました。
そこで、今回はその中からわりと手軽に開発体験できる
「Google VR SDK for iOS(Cardboard)」
を使用して、簡単なサンプルを動かすまでの流れをご紹介したいと思います。
まず初めに必要なものとして、
- Xcode(7.1〜)
- CocoaPods
- iPhone(iOS7〜)
を準備していきます。
また、ここで忘れてならないのが、VRに対応したHMD(ヘッドマウントディスプレイ)です!
HMDはスマートフォンを利用するタイプと、外部装置(パソコンなど)を利用するタイプがありますが、今回は前者のタイプを使用します。
前者はスマートフォン画面にVR用の動画などを表示し、それをレンズを通して覗き込むような形で利用します。
こちらのタイプは、さすがVR元年と言われることもあり、様々な種類が各メーカーから発売され、簡易的ではありますが基本的には安価なものが多く、手軽に体感することができます、装着したその姿はまさに近未来です(笑)
(因みにパソコンなどを利用するタイプは専用ソフトを使用して、パソコンとHMDを繋いで利用します。)
次に早速サンプルアプリなどをダウンロードして試してみたい所ですが、その前に、Cardbordを使用したアプリを開発する際には、先にも書きましたCocoaPodsが必要となってきますので、こちらの準備を行ってみます。
cocoapods.orgよりインストールします。
- XcodeプロジェクトフォルダにPodfileという名前でファイルを追加します。
-
Podfileに「pod 'CardboardSDK'」を追加します。
cocoapods.org - 次にXcodeプロジェクトフォルダ内のターミナルより、コマンド 'pod update' を実行します。これにより、CardboardSDK CocoaPodがダウンロードされ追加されます。
さて、いよいよ今度はこれまでを踏まえながら、サンプルなどをダウンロードして実際に動かしてみます。
- GitHubにて公開されてますので、リポジトリからクローンを作成するなどしてダウンロードします。
git clone https://github.com/googlevr/gvr-ios-sdk.git
- また次にサンプルプロジェクトフォルダに移動し、次のコマンドを実行します。
pod update
これで、CardboardSDK CocoaPodがサンプルプロジェクトに追加されます。
ここまで準備できましたら、後は、Xcodeで「プロジェクト名.xcworkspace」プロジェクトを開いて、実行ボタンを押すだけです!
実行できることが確認できましたら、後残るのは、そうです、HMDにスマートフォンを取り付け、装着してその世界を体感してみましょう!
今回は導入編として、簡単なアプリを動かす所までですがそれでも、360°のVirtualRealityの世界を体感することができると思います。
また、HMDにはセットでBluetoothリモコンが付いているものもあり、装着中の操作を快適にできるものもあります。
さらには、外部装置、モーションコントローラーなどを用いて、赤外線で手の動きをトラッキングするなどして、自分の手をVRの中で動かすことができるようになったりします。
まだまだ可能性を秘めているVRの世界、今後の動向にも注目して、色々とチャレンジしてVirtualRealityを一緒に楽しみましょう!