QA

スマホゲームのQA紹介

投稿日:2022年12月1日 更新日:

はじめに

こんにちは、ユニバーサルゲーム事業部にてQAを担当している日野です。
突然ですが、スマホゲーム好きな方でQA業務をやってみたい!どうやってテストされているか知りたいと思ったことはございませんか?

今回はそんな方に向けて、スマホゲームのQAを紹介していきたいと思います。

QAとは…

QAとはQuality Assurance(品質保証)を略した言葉です。 業務においては、製品やサービスの品質管理・品質保持をつとめる立場のことを言います。

スマホゲームの品質保証は多岐にわたる業務内容が存在するのですが、今回はスマホゲームQAの入り口とされるテスターのお仕事内容を紹介いたします。

テスターの仕事

テスターとは文字の通り、テストをする人です。
準備されたテスト項目書に沿ってテストをして不具合を検知する、バグレポートを作成して担当者(プランナー・エンジニア・デザイナーなど)に報告する、不具合が修正されたら修正確認のために確認テストをするまでが主な流れになります。

スマホゲームのテストと聞くと、ただゲームをプレイして遊んでいるだけでしょ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんがそうではありません。
テストのプロとして様々な観点からゲームをプレイし不具合を見つけていきます。

どうやったらなれるか?

テスターになるには一般的には大きく分けて2つ方法があります。

1つ目はテストを専門としている会社に入社し、他社に派遣されるパターン

この場合、どこかのゲーム会社に派遣されて勤務することになります。(テスターはこの勤務形態が多い)
最近は実際にオフィスには行かず、フルリモートで行なっている企業も多くなっています。

2つ目はゲームを開発している会社に直接雇用として入社するパターン

この場合、単なるテスターとしてのテスト以外の能力も求められることが多くなります。
テスト項目書の作成、スケジュールの交渉、人員管理などリーダー的ポジションを前提に募集している企業が多いです。

派遣で経験を積んでから直接雇用のゲーム会社に転職する人もいれば、初めから直接雇用でテスターとしてアルバイトなどで入社した後にスキルアップしてリーダーポジションにつく人もいます。

自身の適性を考慮した上で向いている方法を決めるとよいでしょう。

テスターに向いてる人

ゲームが好きというだけでテスターに向いてるわけではありません。
多種多様な観点からゲームと向き合い、不具合を検知する能力が求められます。

普段から様々な種類のゲームをプレイし幅広い知識を持っている、ユーザー体験を損なう要素は無いかなど、ゲームを俯瞰して見ることができる方がテスターに向いていると思われます。

テストする上での注意点

今回はQAに興味がある方向けなので、初心者がテストをする上でうっかり陥りやすいポイントを3つほど紹介いたします。

1 端末,OSごとの不具合

一般的にスマホゲームはiOS,Android対応の物が多く、2つのOSの検証端末を使用してテストをすることが多いです。
 2つのOSで何が違うのか?同じゲームでしょ?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、OSが異なることで起きてしまう不具合があります。
OSや端末が異なることで起こり得る問題点の具体例を挙げてみます。

・各画面でAndroid特有のバックキーに対応しているのか? (ダイアログを閉じれるか?1つ前の画面に戻れるか?など)
・各端末の画面比に画角が適切に対応しているか?
・iPhone端末に置けるホームボタンあり、なし端末それぞれでサスペンド/レジュームの挙動が正常動作するか?
・海外モデルの端末で正常動作するか?

まだまだ他にもありますが、OSや端末の違いで特有の不具合が起こり得ることを重要なことなので覚えておきましょう。

2 テスト項目の認識間違い、間違ったテスト手順

 一般的にテスターが行うテストは、事前に準備されたテスト項目書に記載されている手順通りに行います。
 しかし、前提条件やテスト環境を誤ったまま手順通りにテストをしても期待する結果と異なることがあります。その場合、本来であれば不具合ではないのにも関わらず不具合報告をしてしまい、エンジニアも本来であれば必要ない調査をして無駄に工数がかかるなどということが起こってしまいます。
テストは時間との勝負なので、このような無駄な時間を極力減らすためにもテストをする際は事前に必ずテストアプリのver、テスト環境、前提条件が合っているのか?を確認した上で手順に沿ってテストを実行することが大切です。

3 リグレッションテストの重要性

 リグレッションテストとは、プログラムの一部分を変更したことで、他の箇所に不具合が出ていないかを確認するためのテストです。主に不具合修正後の確認テストと同じタイミングに行うことが多いです。
 確認テストの際にやってしまいがちなのが、再現確認のみ行い再現していないので修正された、大丈夫だろうと思い込みリグレッションテストをしないことです。
 例え1つの再現手順で再現しなくなっていたとしても、他の再現方法だと再現する、はたまた修正の影響で類似箇所に別の不具合が発生してしまう、などと言うことは実際のテスト現場でよくある話です。

リグレッションテストをどこまで細かくやるかは時間の限りもあるのでケースバイケースとなりますが、修正されたことによって他の箇所に影響して不具合が新たに生まれていないか?ということを常に意識しておきましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか、本記事をご覧になっていただいた方の中で自分もQAをやってみたい、テストの重要性がわかった、など少しでもQAに興味を持って頂ける方がございましたら嬉しく思います。

また、よりQAを深く学びたい方は「JSTQB認定テスト技術資格」といったテスト技術者の必須資格とされているものがあり、所持していると様々なタイトルのQA業務にアサインされる機会も広がると思いますので気になる方は勉強してみてはいかがでしょうか。

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