今回のエンジニアブログ担当の近藤です。
11月にXcode 6.2 betaの配布が始まり、ついにWatch KitでApple Watchのアプリの開発が出来るようになりました。
早速導入編という事で、今回はとりあえずHello Worldまでやってみましょう。
Xcode 6.2 betaをダウンロード
Xcode 6.2 beta下記のサイトからダウンロードしてインストールします。
「https://developer.apple.com/watchkit/」
※Developer Programへの登録が必要ですが、無料版の登録で大丈夫です。
プロジェクトを作る
Xcode 6.2 betaを起動し、プロジェクトを新規作成します。
プロジェクトを作成する画面は特に大きな変化はなさそうです。
Apple Watch用のプロジェクトがある訳ではなく、iPhone用プロジェクトを今まで通り作成します。
今回はシンプルに「Single View Applicatoin」でプロジェクトを作成しました。
どうやらApple Watchのアプリは単体では開発するのではなく、iPhoneアプリとセットで動作するように作らなければならない様です。
ということは「Apple WatchアプリとiPhoneアプリを両方作らなければならない!?」という事の様です。
Objective-CでもSwiftでも両方使えます。
今回は使い慣れたObjective-Cを選択します。
WatchKit.frameworkを追加
「Linked Frameworks and Libraries」の項目で「WatchKit.framework」が選択できるようになっていますので、これを追加します。
WatchKitのテンプレートを追加
メニューから「File」→「New」→「Target」を選択します。
次に表示された画面で「Apple Watch」を選択します。
言語はObjective-Cで。
なにか表示してみる
先ほど追加したテンプレートの中に「Interface.storyboard」があります。これがApple Watchの画面を作成するためのStoryboardです。
Storyboardを開くと「Interface Controller Scene」という画面があります。
ここにラベルを貼付けて好きな文章を設定しましょう。ここではお決まりの「Hello World」にします。
シミュレーターで実行
実行する前に、テンプレート設定したときに追加されたApple Watch用のスキームを選択します。
Apple WatchはiPhone5以降で対応しますので、シミュレーターはiPhone5以降のものを選択します。
実行! そして、何も表示されない?
シミュレーターが起動したらApple Watch用の設定が必要です。
iOS Simulatorのメニューから「Hardware」→「External Displays」→「Apple Watch-38mm または -42mm」
画面の大きさは下記の2種類です。
・38mm:272×340
・42mm:312×390
Apple WatchのディスプレイはRetinaディスプレイなので、画像は2倍の解像度で作る必要があります。
画像はiPhoneアプリの時と同様にImages.xcassetsに画像を格納して、StoryBoardで配置してあげればOKです。
実行するとiPhone用とApple Watch用のシミュレータの画面が立ち上がり、「Hello World」が表示されました。
画像も無事に表示されました。
次回はもうちょっと各機能を掘り下げて紹介していこうと思います。
Apple Watchのアプリをすこし触ってみて、なんだか3年くらい前に初めてiPhoneアプリの開発をやってみた時の様にとってもワクワクしています。
早くApple Watchが販売されないかととっても楽しみにしています。